キス魔な御曹司は親友の妹が欲しくて必死です
うっと一瞬声を出した智成だったけど目は覚まさない。
このまま朝まで寝ちゃうんだろう。
イタズラされても文句は言わないでよね。
ちょっと苦戦しながらネクタイを緩め引っ張り取ると、ワイシャツのボタンを上からひとつづつ取っていく。
考えたら男の人の服なんて脱がせたことなかったな。
顕わになってきた胸板にドキドキしながら三つまでボタンを開けると、両手を胸の上に置いた。
お酒のせいなのか、意外と早い心臓の鼓動が伝わってきた。
耳にフッと息を吹きかけてやろうとそのまま体を前に倒し顔を近づけると、お酒の匂いに交じり微かに甘いフローラルの香りが鼻を掠めた。
「む、女の匂いがする」
明らかに女性の香水の香りにムッとしてぐっと上体を起こした。
体重が伸し掛かったからかまた智成の口からゔっとうめき声が聞こえたけどなんかムカついて、構わずそのままベッドを降りて部屋を出て行った。
洗面所で鏡を見たら膨れっ面の顔が映る。生乾きの髪をドライヤーで乾かしているとまだお風呂の中にいたお兄ちゃんが声を掛けてきた。
「茉緒か? 智成どうした~?」
「知らないっ!」
ドライヤーの音に負けないように叫ぶと、ブツッと切って「え? 茉緒チャン?」と不思議そうな声を上げるお兄ちゃんを置いて部屋に入りベッドに潜り込んだ。
このまま朝まで寝ちゃうんだろう。
イタズラされても文句は言わないでよね。
ちょっと苦戦しながらネクタイを緩め引っ張り取ると、ワイシャツのボタンを上からひとつづつ取っていく。
考えたら男の人の服なんて脱がせたことなかったな。
顕わになってきた胸板にドキドキしながら三つまでボタンを開けると、両手を胸の上に置いた。
お酒のせいなのか、意外と早い心臓の鼓動が伝わってきた。
耳にフッと息を吹きかけてやろうとそのまま体を前に倒し顔を近づけると、お酒の匂いに交じり微かに甘いフローラルの香りが鼻を掠めた。
「む、女の匂いがする」
明らかに女性の香水の香りにムッとしてぐっと上体を起こした。
体重が伸し掛かったからかまた智成の口からゔっとうめき声が聞こえたけどなんかムカついて、構わずそのままベッドを降りて部屋を出て行った。
洗面所で鏡を見たら膨れっ面の顔が映る。生乾きの髪をドライヤーで乾かしているとまだお風呂の中にいたお兄ちゃんが声を掛けてきた。
「茉緒か? 智成どうした~?」
「知らないっ!」
ドライヤーの音に負けないように叫ぶと、ブツッと切って「え? 茉緒チャン?」と不思議そうな声を上げるお兄ちゃんを置いて部屋に入りベッドに潜り込んだ。