キス魔な御曹司は親友の妹が欲しくて必死です
茉緒に最後の一分一秒まで幸せにしてやりたいと願いを聞くと、抱き締めてほしいと言う。
お安い御用だと抱き締めると、どうしようもなく、俺の方が幸せだった。
なのに茉緒は鼻をすすって涙を流すから、どうしたら泣やんでくれるのかと困っていると茉緒は幸せだから泣いてるんだと笑う。
その儚げな笑顔に愛しさと共に感情が昂るのを感じた。
ふと陸翔の顔が思い浮かびこれ以上はだめだと俺を止める。
しかし、いつもより大人な雰囲気で黒いドレスを着た茉緒はとても綺麗で……。
涙で崩れたメイクだって色っぽく見えてしまう。
男の本能が茉緒を離したくないと叫べばすぐに陸翔の顔なんて頭から消え去っていた。
引き寄せられるようにキスをしてしまえばもう止まれない。
唇を貪り尽くし甘い声を漏らした茉緒に、このままなし崩しになる前に茉緒の気持ちが知りたくなった。
なけなしの理性を総動員して離れると時計を見た。
零時まで一分を切った。
お前は、俺のことをどう思ってるんだ?
そんな蕩けるような顔して、まさか好きじゃないとか言わないよな?
こんなに自信がなく必死なのは初めてだ。
茉緒、俺を求めてくれ。
心も体も全部茉緒に捧げるから。
願いを込めて、でも狡くも好きだとは言わずに上気した頬で女の顔をする茉緒に問いかける。
『茉緒、本当のことを言え。俺に、どうしてほしい?』
困った顔をした茉緒は一瞬瞳を閉じると妖艶な表情に変わり上目遣いで俺を見つめる。
『智成』
『ん?』
甘えるように名前を呼ばれ自然と俺の声も甘くなる。
『私を抱いて。嫌なこと全部忘れるくらい、幸せで埋め尽くして』
『わかった』
求められる喜びに顔がだらしなく緩む。
いいんだな? もう後戻りはできないぞ?
聞くべきだろう言葉は胸の奥に葬り去り、ただただ甘美な茉緒のすべてに没頭した。
お安い御用だと抱き締めると、どうしようもなく、俺の方が幸せだった。
なのに茉緒は鼻をすすって涙を流すから、どうしたら泣やんでくれるのかと困っていると茉緒は幸せだから泣いてるんだと笑う。
その儚げな笑顔に愛しさと共に感情が昂るのを感じた。
ふと陸翔の顔が思い浮かびこれ以上はだめだと俺を止める。
しかし、いつもより大人な雰囲気で黒いドレスを着た茉緒はとても綺麗で……。
涙で崩れたメイクだって色っぽく見えてしまう。
男の本能が茉緒を離したくないと叫べばすぐに陸翔の顔なんて頭から消え去っていた。
引き寄せられるようにキスをしてしまえばもう止まれない。
唇を貪り尽くし甘い声を漏らした茉緒に、このままなし崩しになる前に茉緒の気持ちが知りたくなった。
なけなしの理性を総動員して離れると時計を見た。
零時まで一分を切った。
お前は、俺のことをどう思ってるんだ?
そんな蕩けるような顔して、まさか好きじゃないとか言わないよな?
こんなに自信がなく必死なのは初めてだ。
茉緒、俺を求めてくれ。
心も体も全部茉緒に捧げるから。
願いを込めて、でも狡くも好きだとは言わずに上気した頬で女の顔をする茉緒に問いかける。
『茉緒、本当のことを言え。俺に、どうしてほしい?』
困った顔をした茉緒は一瞬瞳を閉じると妖艶な表情に変わり上目遣いで俺を見つめる。
『智成』
『ん?』
甘えるように名前を呼ばれ自然と俺の声も甘くなる。
『私を抱いて。嫌なこと全部忘れるくらい、幸せで埋め尽くして』
『わかった』
求められる喜びに顔がだらしなく緩む。
いいんだな? もう後戻りはできないぞ?
聞くべきだろう言葉は胸の奥に葬り去り、ただただ甘美な茉緒のすべてに没頭した。