キス魔な御曹司は親友の妹が欲しくて必死です
ところで、一つ問題が。
「そうだ、お兄ちゃんになんて言おう」
忘れてはいけないお兄ちゃんの存在。
わたしと智成の間に何かが起こるなんて想像もしてないだろう。
お兄ちゃんのいない間にわたしたち付き合うことになりました!
なんて言ったら、お兄ちゃん卒倒しそうだ。
「あ、そうだ。大事なことを忘れてた」
「ん?」
「陸翔がやってくれた。トラブルは解消だ」
「ほんと!? もう大丈夫?」
「ああ、もう心配ない。ほんとに、今回は冷や冷やさせられた」
ふうっと疲れた顔してため息をついた智成。
大変だったねと、私は労わるように背中を撫でた。
「早く解決してよかったね」
「ああ、陸翔のおかげだ。ただ、うちの会社は信用に値するかどうか試されてたみたいだな」
「え、そうなの?」
「ああ、陸翔の話じゃ、のらりくらりとごねていたくせに最後はあっさり撤回して拍子抜けだったらしい。うちの会社も舐められたもんだな」
ギラリと一瞬智成の目が鋭くなった。
おおっ怖っ!
きっと智成を本気で怒らせるととんでもないことが起きそうだ。
怒らせないようにしよう、うん。
このせいで智成は機嫌が悪かったのかな。
お兄ちゃんの交渉のおかげでこちらに不利な条件が追加されることなく話し合いは丸く収まったというのだから、お兄ちゃんって意外とやるじゃん。偉い偉い。
帰ってきたら褒めてあげよう。
そしてお兄ちゃんは予定通り契約を済ませ帰ってくるという。
ということは、ふたりきりでいられるのもあと数日。
「そうだ、お兄ちゃんになんて言おう」
忘れてはいけないお兄ちゃんの存在。
わたしと智成の間に何かが起こるなんて想像もしてないだろう。
お兄ちゃんのいない間にわたしたち付き合うことになりました!
なんて言ったら、お兄ちゃん卒倒しそうだ。
「あ、そうだ。大事なことを忘れてた」
「ん?」
「陸翔がやってくれた。トラブルは解消だ」
「ほんと!? もう大丈夫?」
「ああ、もう心配ない。ほんとに、今回は冷や冷やさせられた」
ふうっと疲れた顔してため息をついた智成。
大変だったねと、私は労わるように背中を撫でた。
「早く解決してよかったね」
「ああ、陸翔のおかげだ。ただ、うちの会社は信用に値するかどうか試されてたみたいだな」
「え、そうなの?」
「ああ、陸翔の話じゃ、のらりくらりとごねていたくせに最後はあっさり撤回して拍子抜けだったらしい。うちの会社も舐められたもんだな」
ギラリと一瞬智成の目が鋭くなった。
おおっ怖っ!
きっと智成を本気で怒らせるととんでもないことが起きそうだ。
怒らせないようにしよう、うん。
このせいで智成は機嫌が悪かったのかな。
お兄ちゃんの交渉のおかげでこちらに不利な条件が追加されることなく話し合いは丸く収まったというのだから、お兄ちゃんって意外とやるじゃん。偉い偉い。
帰ってきたら褒めてあげよう。
そしてお兄ちゃんは予定通り契約を済ませ帰ってくるという。
ということは、ふたりきりでいられるのもあと数日。