キス魔な御曹司は親友の妹が欲しくて必死です
智成が帰ってきたとき、お兄ちゃんはお風呂に入っていた。
なんてグッドタイミング! 智成を部屋に引っ張り込み、作戦会議をしなくては。
「ただいま。どうしたそんな慌てて」
私の様子に不思議そうな顔していつものようにキスをしようとしてくる智成の顔を手で押さえ阻止した。
「それどころじゃないの! 私たちのことお兄ちゃん反対だっていうのよ、付き合ってること隠さないととんでもないことになるの!」
「え?どういうこと」
キスを阻止された智成は不満げで私を見おろす。
私はお兄ちゃんと話したことを説明して、付き合ってると知ったら智成は殴られ親友までやめられてしまうと訴えた。
「陸翔が……へえ~。別にいいじゃん。俺が殴られればいいだけだろ」
こっちは真剣なのに智成はにやりと口角を上げ大したことでもないように軽く言った。
「そんな軽く言わないでよ! 智成が殴られるなんてやだっ、お兄ちゃんに絶交されてもいいの? そんなのやだよ!」
「陸翔と茉緒どっちを取るって言われたら迷わず茉緒を取る。それだけのことだ」
「ちょ……」
ちょっと、そこでそんなこと言わないでよ。うれしいとか思っちゃったじゃない。
思わず赤面すると顎をクイっと持ち上げられ智成と目が合った。
「茉緒は心配しなくていい。俺が何とかするから」
智成は安心させるように笑顔で言うと目を伏せ近づいてくる。
なんてグッドタイミング! 智成を部屋に引っ張り込み、作戦会議をしなくては。
「ただいま。どうしたそんな慌てて」
私の様子に不思議そうな顔していつものようにキスをしようとしてくる智成の顔を手で押さえ阻止した。
「それどころじゃないの! 私たちのことお兄ちゃん反対だっていうのよ、付き合ってること隠さないととんでもないことになるの!」
「え?どういうこと」
キスを阻止された智成は不満げで私を見おろす。
私はお兄ちゃんと話したことを説明して、付き合ってると知ったら智成は殴られ親友までやめられてしまうと訴えた。
「陸翔が……へえ~。別にいいじゃん。俺が殴られればいいだけだろ」
こっちは真剣なのに智成はにやりと口角を上げ大したことでもないように軽く言った。
「そんな軽く言わないでよ! 智成が殴られるなんてやだっ、お兄ちゃんに絶交されてもいいの? そんなのやだよ!」
「陸翔と茉緒どっちを取るって言われたら迷わず茉緒を取る。それだけのことだ」
「ちょ……」
ちょっと、そこでそんなこと言わないでよ。うれしいとか思っちゃったじゃない。
思わず赤面すると顎をクイっと持ち上げられ智成と目が合った。
「茉緒は心配しなくていい。俺が何とかするから」
智成は安心させるように笑顔で言うと目を伏せ近づいてくる。