好きなひと
「そんなことないよ?」


「俺にはバレバレだぞ?」


何故かドヤ顔をして言ってくる彼がとても可愛く見える。



「よしよしいい子だね」


あまりの可愛さに私より10cm程高い彼の頭に手を伸ばして撫でた。



「やめろ!ほら、お前が行きたいって言ってたあのお店行くぞ。」



彼は君がいる方向の反対側にあるお店を指差し、私の手を取り歩き出した。



最後に一目で良いから君の顔を見たくて彼から君に視線を移すと、君とパチッと目が合ってしまった。


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