可愛い彼氏
沙紀と話しているとき、先生がきた。
「はい、お前ら席につけー」
ザワザワとしていた教室内も、少しだけ静かになり、みんな席に着き始めた。
「今日は転校生を紹介する。入っていいぞ。」
――――――ガラガラ…
「「「キャー!///」」」
女子がいっせいに叫んだ。そりゃあもう、耳が痛くなるほどに。
その男の子、すごくかっこよかったから。
身長は180ぐらい。髪は茶髪で、フワフワしている。顔が整ってる、相当のイケメンだ。
……んっ?
どっかで見たことあるような…
…………………。
先生が名前を黒板に書いた。
「沖田朋樹です。よろしくお願いします」
沖田、朋樹…?
「……あーーーーっ!朋樹!」
「り、鈴!?」
朋樹はあたしが小学校の時、ずっと同じクラスだった子。親の都合で小6の時に引っ越してから会っていなかった…
だからすぐに分かんなかったんだ;