可愛い彼氏

苺味のキス




「んんっ……」


少しの隙間から声が漏れる。



―――――クチュ…


耳に響く水音。



幸揮の熱い舌があたしの口の中に入ってきた。



「やぁ……ふっ……ん…」



幸揮は背が低いといっても、あたしよりは高い。


それに細いと思っていた幸揮の腕は、あたしより太くて、力があった。



あたしが必死で抵抗してもふりほどけないくらい…




そんなに力入れてるように見えないのに。




そう思っているうちに唇が離れた。



「っ……はぁっ…」



あたしが息を乱しているのを見て、ニッと笑った幸揮。まるで、悪戯っ子のような顔だった。



「何、もうギブ?」


「ち、違う!」



あ、やばい………
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