かわいい彼は吸血鬼(仮)【期間限定公開のはずだった】
「置いてかないでよ...むぅー」
玄関で靴を履き終え、ドアに手をかけた時。むすっとした顔でパタパタと駆けてくる浬。
「浬!早くしろよ!」
マイペースな浬はいつも準備が遅い。というか準備しながら寝てる。勘弁してくれ。
モタモタと靴を履く浬を待ちきれず先に外へと出る。すると、ギュッと腕が掴まれたのを感じた。
......こういう時だけ動きが速いのは何故なんだ...
腕を掴んでいた手がするっと下に下がり、手に絡む。その一連の動作に私は表情も変えずスタスタ
と歩く。昔からの付き合いだから、という訳では無い。
そう、私と浬は同棲中の「カレカノ」である。
このことは学校の人には秘密だ。別に『カレカノ』についてはこだわってしている訳ではないのだ
が、どこから来たのか私と浬は幼なじみである、という情報をみんな信じきっているのである。
幼なじみである、というのは間違ってはいないがそれだけの関係ではないんですがねぇ...
まぁ、別にいいけど。
玄関で靴を履き終え、ドアに手をかけた時。むすっとした顔でパタパタと駆けてくる浬。
「浬!早くしろよ!」
マイペースな浬はいつも準備が遅い。というか準備しながら寝てる。勘弁してくれ。
モタモタと靴を履く浬を待ちきれず先に外へと出る。すると、ギュッと腕が掴まれたのを感じた。
......こういう時だけ動きが速いのは何故なんだ...
腕を掴んでいた手がするっと下に下がり、手に絡む。その一連の動作に私は表情も変えずスタスタ
と歩く。昔からの付き合いだから、という訳では無い。
そう、私と浬は同棲中の「カレカノ」である。
このことは学校の人には秘密だ。別に『カレカノ』についてはこだわってしている訳ではないのだ
が、どこから来たのか私と浬は幼なじみである、という情報をみんな信じきっているのである。
幼なじみである、というのは間違ってはいないがそれだけの関係ではないんですがねぇ...
まぁ、別にいいけど。