言いましたが、 違います‼︎
小話
女子会を開こう!
お昼ご飯を食べようと、お弁当を手に歩き始めると、廊下で三枝さんを発見する。
「お先にお昼頂きますね」
横切ろうとすると、突如腕を掴まれる。
「根津、ちょうどいいところにきた」
やな予感がする。
嫌そうな顔で「なんですかぁ」と答えれば、
「あんた来週の土曜、暇?」
頭の中のスケジュール帳を思い浮かべる。
一生懸命思い出していると
「すぐに言わないって事は、特に予定がないってことね」
なんだか失礼じゃないかい。
「そう言うことになりますね」
ムッとしながら答えると、一緒にいた南沢(ミナミサワ)さんが紙をヒラヒラしている。
「ベリーヒルズビレッジのランチチケットを貰ったんだけど、一緒に行かない?」
「行きます」
即答したのはいいが、ふと思う。
「ウチは永太郎がいるからいいんですけどぉ、三枝さんは大丈夫なんですかぁ?
健くんたちは?」
「これ、旦那がくれたのよ。忘年会で当たったの忘れてたんですって。
期限が近いから言っておいでって」
「あぁ、それでぇ」
土曜日に向けてウキウキしている男たちの姿を思い出す。
「あと2人ね」
「あと2人?坂本さんは?誘いました?」
「今からよ」
なら、今行っちゃいましょう
と坂本さんの元へ向かう。
声かけをするとサイボーグ葉山が出てきた。
「坂本さんはいますかぁ?」
不審そうに私の顔を見るサイボーグ葉山。
何もしないわよ!
と心の中で反論する。