言いましたが、 違います‼︎
そんな人が智さんと結婚出来るなんて、
何かあるに決まっています。
智さんをお迎えに行き、
初めて見た時はショックというより、
なるほどと納得してしまいました。
名家の跡取り息子である智さんが家の為に結婚した。
地味女が家の力で高嶺の花である智さんを手に入れた。
一度結婚しておく必要があると智さんは自分に言い聞かせている。
ただそれだけの出来事なのだと。
でも、それは良くない事です。
間違いは正さないと。
智さんと私の為に。
私から告白をしても大丈夫ですが、
やはり愛されて女子は、ロマンティックなプロポーズを待たなければなりません。
私はいつでも大丈夫だとアピールは欠かせませんが。
本気でそう思っていました。
あの時までは
偶然見かけた地味女の不貞行為。
これは、間違いを正すチャンス。
勇気を振り絞って告発しましたよ。
智さんと地味女の現場に行き、
これで正しい道に戻れるそう思ってました。
それが、翌日
地味女の不貞行為の相手が会社に乗り込んで来たかと思えば、若い男の子が私に微笑んでいます。
「普通はもっと陰険だったり、当事者以外わからなかったりするものなんです!
小学生の方がまだ頭を使ってマウンティングします。
こんなあからさまな手本みたいなマウンティングなんて、滅多にないんです」