言いましたが、 違います‼︎
困ったと助けを求めて斉藤部長を見ると斉藤部長も微笑んでいた。
「今後どうするのか?と問いた事はありますが、
明日から社に来なくていいと言った覚えはありませんよ」
「ほらぁ、だから、やめないで下さい‼︎」
「坂本さんもこんな調子ですし、
お子さんも事もありますから、
週に2回程出社してあとは在宅でいかがですか?」
「それいいですね。そうしましょう‼︎」
おい、コラァ。
そこの2人勝手に決めるな!
そして、慎太郎は私の子じゃないわよ!
反論しようとすると、
バーンと凄い勢いでドアが開いた。
振り向くと、顔を真っ赤にした慎太郎を抱いた三枝さんが立っていた。
「根津、終わった?」
慎太郎を私に渡す。
涙をたっぷりと溜めた目を優しく拭き取る
「どうした?眠いの?」
そう言うと、慎太郎がニコッと笑った。
三枝さんが強い力で私の背中を叩く。
「痛っ」と声が漏れた。
「ちゃんとお母さんしてるじゃない‼︎」
「初めは大人しく寝てたんたんだけどね」