言いましたが、 違います‼︎


困ったと助けを求めて斉藤部長を見ると斉藤部長も微笑んでいた。

「今後どうするのか?と問いた事はありますが、
明日から社に来なくていいと言った覚えはありませんよ」
「ほらぁ、だから、やめないで下さい‼︎」
「坂本さんもこんな調子ですし、
お子さんも事もありますから、
週に2回程出社してあとは在宅でいかがですか?」
「それいいですね。そうしましょう‼︎」

おい、コラァ。
そこの2人勝手に決めるな!
そして、慎太郎は私の子じゃないわよ!


反論しようとすると、
バーンと凄い勢いでドアが開いた。

振り向くと、顔を真っ赤にした慎太郎を抱いた三枝さんが立っていた。

「根津、終わった?」

慎太郎を私に渡す。

涙をたっぷりと溜めた目を優しく拭き取る

「どうした?眠いの?」

そう言うと、慎太郎がニコッと笑った。


三枝さんが強い力で私の背中を叩く。
「痛っ」と声が漏れた。

「ちゃんとお母さんしてるじゃない‼︎」

「初めは大人しく寝てたんたんだけどね」

< 46 / 124 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop