言いましたが、 違います‼︎
ごめんねと慎太郎の頭に手を乗せる。
「お父さん頑張るからねぇ」
「とりあえず、3ヶ月検診と予防接種ね。
これ、近くの病院一覧だから。通えそうな所を選んで連れて行って」
父親なんだから、余裕よね
三枝さんがくれた病院一覧表を永太郎に渡す。
「任せなさい」と胸を叩く。心配でならない。
慎太郎を抱きながら、ため息が出る。
「なんで私がこんなおっさんに赤裸々に話してるの?」
「誰かに話したかったんじゃないの?
流石に精霊さんはないけどな」
慎太郎にする様に私の頭に手を乗せポンポンと軽く叩く。
「思い込みが激しいけど、
ちゃんと自分の過ちを見つめる事が出来る良い子だって、僕は知ってるよ」
「あんたに言われたくないわよ」
憎まれ口を叩いても、手を弾く事はしなかった。
心の蟠りが少し和らぐ気がした。