恋と願いは欲せよ
「ん、そう言えば私達の生徒代表って誰なのかしら。」
ほらうちは中々のマンモス校だから、名前だけは見たけど気になるわよね…と話す神奈(カンナ)を脇目に
「確かに…きっと頭良くて家がお医者さんの学校
一のイケメンとかじゃ…ないかな…」
とそんな回答が返ってくる。
「…あんた妄想かじったベタな少女漫画みたいな発言しか出来ないの…」
その発言に程々神奈(カンナ)も「はあ、」と溜息をついた。
そう話して居るうちに式も終盤。残すは校歌斉唱と新入生代表挨拶だけとなった。
「それでは新入生を代表しまして、花田 凌仁(ハナタ リヒト)君。お願い致します。」
「はい!」
キャ〜〜!!!
ザワザワと騒がしかった会場が彼の名前が上がった事で更に賑わいを増した。その声に釣られる様に顔を上げ彼の姿を見るなり神奈(カンナ)は唖然と口を開く。
「…ええ、こんな事ってあるの…」
その言葉に続けて
「…ホントだね、神奈(カンナ)…わ、私もしかして予知能力とか…そんな感じのスーパー才能が、、」
と巴(ハク)は言葉を足した。
壇上に上がった【花田 凌仁 (ハナタ リヒト)】の容姿や風貌は先程に巴(ハク)が語ったベタな少女漫画かじりの言葉が似合う…と言うか最早それ以上に容姿端麗。オマケに生徒代表となると成績もトップだろう…そう。まさに発した言葉そのまんまだった。
「初めまして皆さん。僕の名前は____」彼はスラスラと耳障りのいい言葉を並べると「未熟な僕達ですがどうぞ宜しくお願いします」そう言って完璧なまでに新入生代表としての責務を果たした。
「花田くんが入学してくるとは聞いてたけど本当だったのね(泣)」「やっぱり格好良い〜終わったら声掛けてみようよ!」などと会場が黄色い声援で溢れかえった。
もちろん例外なく…むしろ待ってましたと言わんばかりに
「ね〜!同じクラスだったらどうする!?てかみんな声とか掛けに行くのかな…行ってみる!?」
と巴(ハク)も黄色い声援団員の一員となっていた。
「…はあ、分かってはいたわ。いたけど、期待を裏切らないと言うか何と言うか…」
苦笑を浮かべながら「案の定って言葉が人の皮被ってるみたいな人間よね」と彼女には届かない嫌味を並べ「とりあえずクラス分け見て荷物置いてからね」と言葉を続けると
「そうだね!もしかしたらさっきの王子と同じクラスかもしれないし…!」
と脳内真っピンクの応えが帰って来た。「はいはいそうね。行くわよ」という神奈(カンナ)の言葉に「も〜適当!」と巴(ハク)は頬を膨らました。
ほらうちは中々のマンモス校だから、名前だけは見たけど気になるわよね…と話す神奈(カンナ)を脇目に
「確かに…きっと頭良くて家がお医者さんの学校
一のイケメンとかじゃ…ないかな…」
とそんな回答が返ってくる。
「…あんた妄想かじったベタな少女漫画みたいな発言しか出来ないの…」
その発言に程々神奈(カンナ)も「はあ、」と溜息をついた。
そう話して居るうちに式も終盤。残すは校歌斉唱と新入生代表挨拶だけとなった。
「それでは新入生を代表しまして、花田 凌仁(ハナタ リヒト)君。お願い致します。」
「はい!」
キャ〜〜!!!
ザワザワと騒がしかった会場が彼の名前が上がった事で更に賑わいを増した。その声に釣られる様に顔を上げ彼の姿を見るなり神奈(カンナ)は唖然と口を開く。
「…ええ、こんな事ってあるの…」
その言葉に続けて
「…ホントだね、神奈(カンナ)…わ、私もしかして予知能力とか…そんな感じのスーパー才能が、、」
と巴(ハク)は言葉を足した。
壇上に上がった【花田 凌仁 (ハナタ リヒト)】の容姿や風貌は先程に巴(ハク)が語ったベタな少女漫画かじりの言葉が似合う…と言うか最早それ以上に容姿端麗。オマケに生徒代表となると成績もトップだろう…そう。まさに発した言葉そのまんまだった。
「初めまして皆さん。僕の名前は____」彼はスラスラと耳障りのいい言葉を並べると「未熟な僕達ですがどうぞ宜しくお願いします」そう言って完璧なまでに新入生代表としての責務を果たした。
「花田くんが入学してくるとは聞いてたけど本当だったのね(泣)」「やっぱり格好良い〜終わったら声掛けてみようよ!」などと会場が黄色い声援で溢れかえった。
もちろん例外なく…むしろ待ってましたと言わんばかりに
「ね〜!同じクラスだったらどうする!?てかみんな声とか掛けに行くのかな…行ってみる!?」
と巴(ハク)も黄色い声援団員の一員となっていた。
「…はあ、分かってはいたわ。いたけど、期待を裏切らないと言うか何と言うか…」
苦笑を浮かべながら「案の定って言葉が人の皮被ってるみたいな人間よね」と彼女には届かない嫌味を並べ「とりあえずクラス分け見て荷物置いてからね」と言葉を続けると
「そうだね!もしかしたらさっきの王子と同じクラスかもしれないし…!」
と脳内真っピンクの応えが帰って来た。「はいはいそうね。行くわよ」という神奈(カンナ)の言葉に「も〜適当!」と巴(ハク)は頬を膨らました。