政略結婚のはずですが?~極甘御曹司のマイフェアレディ計画~
「この先はおあずけだ。
清華はまだ、俺がそこまで好きじゃないだろ?」
「それ、は……」
……きっと私は零士さんが好きだ。
でもそれはたぶんまだ、彼が望むものではない。
「清華が心の底から俺に溺れてくれたとき、……俺は清華のすべてをもらうよ」
再び優しく口付けし、零士さんはそっと私の髪を撫でた。
「実はもう、眠いんだ。
おやすみ、清華」
「おやすみなさい」
目を閉じた零士さんはすぐに寝息を立てだした。
今日、帰ってきたのは遅かったので、きっと疲れているのだろう。
私も目を閉じたものの、このところ枕を抱き締めて眠っていたのでなんか物足りない。
何度か寝返りを打っているうちにそれでも眠気が襲ってくる。
無意識に、手が当たったそれに抱きついた。
……あ、なんかこれ、落ち着くな……。
そのまま深い眠りに落ちていった。
――翌朝。
「清華、おはよう」
「……おはよう、ございます」
目を開けて、零士さんに抱きついて眠っていた自分に気づいた。
熱い顔でそろそろと彼から離れる。
清華はまだ、俺がそこまで好きじゃないだろ?」
「それ、は……」
……きっと私は零士さんが好きだ。
でもそれはたぶんまだ、彼が望むものではない。
「清華が心の底から俺に溺れてくれたとき、……俺は清華のすべてをもらうよ」
再び優しく口付けし、零士さんはそっと私の髪を撫でた。
「実はもう、眠いんだ。
おやすみ、清華」
「おやすみなさい」
目を閉じた零士さんはすぐに寝息を立てだした。
今日、帰ってきたのは遅かったので、きっと疲れているのだろう。
私も目を閉じたものの、このところ枕を抱き締めて眠っていたのでなんか物足りない。
何度か寝返りを打っているうちにそれでも眠気が襲ってくる。
無意識に、手が当たったそれに抱きついた。
……あ、なんかこれ、落ち着くな……。
そのまま深い眠りに落ちていった。
――翌朝。
「清華、おはよう」
「……おはよう、ございます」
目を開けて、零士さんに抱きついて眠っていた自分に気づいた。
熱い顔でそろそろと彼から離れる。