政略結婚のはずですが?~極甘御曹司のマイフェアレディ計画~
『残念。
経営者は対象外なんだ』
と笑われた。
でも、今は調整する方向で動いているから式を挙げる頃には休みがもっと増えているはず、って言っていたのでそれなら安心だが、……本当かな。
疑うわけじゃないけれど。
唸っていても仕方ないので、少しでもヒントがないかとパリコレの映像を見る。
「やっぱり素敵……」
……なんてうっとり見ている場合じゃないんだって!
零士さんはオートクチュールだけでなく、行けなかったプレタポルテのショーの映像も手に入れてきた。
『ちょっとしたツテがあるんだ』
と言って零士さんはウィンクしてみせたが、本当に謎だ。
でも、そこまでしてくれて感激しないわけがない。
反対に、ここまでしてもらっていいのかなって申し訳ない気持ちになった。
「これ、これなんだよね。
どうパターン作ったらこういうふうになるんだろ?」
映像を一旦止め、食い入るように画面を見つめる。
自分が動いたところで別の角度が見えるわけではないが、それでも全方位から観察した。
……ちょっとわかってきた、かも。
勢いよく立ち上がり、作業テーブルに向かってペンを握った。
作業に集中していたら、携帯がアラームを告げる。
経営者は対象外なんだ』
と笑われた。
でも、今は調整する方向で動いているから式を挙げる頃には休みがもっと増えているはず、って言っていたのでそれなら安心だが、……本当かな。
疑うわけじゃないけれど。
唸っていても仕方ないので、少しでもヒントがないかとパリコレの映像を見る。
「やっぱり素敵……」
……なんてうっとり見ている場合じゃないんだって!
零士さんはオートクチュールだけでなく、行けなかったプレタポルテのショーの映像も手に入れてきた。
『ちょっとしたツテがあるんだ』
と言って零士さんはウィンクしてみせたが、本当に謎だ。
でも、そこまでしてくれて感激しないわけがない。
反対に、ここまでしてもらっていいのかなって申し訳ない気持ちになった。
「これ、これなんだよね。
どうパターン作ったらこういうふうになるんだろ?」
映像を一旦止め、食い入るように画面を見つめる。
自分が動いたところで別の角度が見えるわけではないが、それでも全方位から観察した。
……ちょっとわかってきた、かも。
勢いよく立ち上がり、作業テーブルに向かってペンを握った。
作業に集中していたら、携帯がアラームを告げる。