政略結婚のはずですが?~極甘御曹司のマイフェアレディ計画~
もう一度口付けし、零士さんが私を膝から降ろす。
「明日、予定外の休みを取ってデートなんて無理しないでください」
彼の袖をそっと引き、その顔を見上げる。
「んー?
もう休みにしたからな、いまさらスケジュールを変更するのも面倒くさい。
それにしばらく、清華と出掛けられていないからな」
あやすように零士さんの唇が重なる。
「一緒に出掛けられるのは嬉しいですが、零士さんが無理をするのは嫌です」
「清華は優しいな」
私の頭をぽんぽんし、彼は仕事モードに入ったのかパソコンと向き直った。
「清華は先に寝ていていいからな」
彼はすでに、キーを打ちはじめている。
「なるべく早く、寝てくださいね」
邪魔はできなくて、それだけ言って部屋を出た。
それから私も遅くまで作業をしていたが、それでも私が寝るときにはまだ書斎に電気がついていた。
大丈夫なのかな……?
翌日、デートだと言いながら零士さんが私を連れてきたのは……アパレルメーカーだった。
「零士さん?」
「最近、買ったんだ」
「明日、予定外の休みを取ってデートなんて無理しないでください」
彼の袖をそっと引き、その顔を見上げる。
「んー?
もう休みにしたからな、いまさらスケジュールを変更するのも面倒くさい。
それにしばらく、清華と出掛けられていないからな」
あやすように零士さんの唇が重なる。
「一緒に出掛けられるのは嬉しいですが、零士さんが無理をするのは嫌です」
「清華は優しいな」
私の頭をぽんぽんし、彼は仕事モードに入ったのかパソコンと向き直った。
「清華は先に寝ていていいからな」
彼はすでに、キーを打ちはじめている。
「なるべく早く、寝てくださいね」
邪魔はできなくて、それだけ言って部屋を出た。
それから私も遅くまで作業をしていたが、それでも私が寝るときにはまだ書斎に電気がついていた。
大丈夫なのかな……?
翌日、デートだと言いながら零士さんが私を連れてきたのは……アパレルメーカーだった。
「零士さん?」
「最近、買ったんだ」