政略結婚のはずですが?~極甘御曹司のマイフェアレディ計画~
早く言ってくれれば……とも思ったが、昨日の今日なのでもしかしたらまだあかす気ではなかったのかもしれない。
「次回、デザイン画といくつか作品をお持ちいただいてもよろしいですか?」
「はい、よろしくお願いします!」
とりあえず、即刻不採用ではなくてほっとした。
まだ決定ではないので安心できないが、ブランド立ち上げへの第一歩が踏み出せたのだ。
あとで零士さんにはお礼を言おう。
打ち合わせも終わり、零士さんがいるという社長室へ向かう。
「お待たせしました」
ドアを開けたら、応接用のソファーに座っている零士さんが見えた。
「零士さん……?」
しかし動かない彼を不審に思い、そろーっと近づくと足と腕を組んで眠っていた。
「……寝不足、ですよね」
足下にしゃがみ、その寝顔を見上げる。
一昨日もほとんど寝ていないし、昨日だって今日を無理矢理休みにしたせいで遅くまで仕事をしていた。
全部私のせいだ。
零士さんに無理をさせて心が痛い。
「ん……」
邪魔そうな眼鏡を外してあげようとしたら、ゆっくりと零士さんの目が開いた。
「話、終わったのか」
「はい」
「次回、デザイン画といくつか作品をお持ちいただいてもよろしいですか?」
「はい、よろしくお願いします!」
とりあえず、即刻不採用ではなくてほっとした。
まだ決定ではないので安心できないが、ブランド立ち上げへの第一歩が踏み出せたのだ。
あとで零士さんにはお礼を言おう。
打ち合わせも終わり、零士さんがいるという社長室へ向かう。
「お待たせしました」
ドアを開けたら、応接用のソファーに座っている零士さんが見えた。
「零士さん……?」
しかし動かない彼を不審に思い、そろーっと近づくと足と腕を組んで眠っていた。
「……寝不足、ですよね」
足下にしゃがみ、その寝顔を見上げる。
一昨日もほとんど寝ていないし、昨日だって今日を無理矢理休みにしたせいで遅くまで仕事をしていた。
全部私のせいだ。
零士さんに無理をさせて心が痛い。
「ん……」
邪魔そうな眼鏡を外してあげようとしたら、ゆっくりと零士さんの目が開いた。
「話、終わったのか」
「はい」