政略結婚のはずですが?~極甘御曹司のマイフェアレディ計画~
そんな私が今夜、いよいよなのだ。
しかも相手は夫とはいえ、まだ好きでもない相手。
上手くできるか不安で、気が気ではない。
部屋に戻り、バルコニーのデイベッドに零士さんと並んで座る。
「ふたりの結婚に」
「……結婚に」
シャンパンの注がれたグラスを小さく上げ、中身を一気に飲み干した。
「こうして夫婦になったんだし、上手くやっていこう」
「そう、ですね」
新たに注がれたシャンパンを見つめる。
こういう出会いだが、零士さんとは上手くやっていけそうな気がする。
「不満があるならなんでも言ってくれ。
できるだけ改善する」
「ありがとう、ございます」
きっと、零士さんを好きになっての結婚なら、これ以上ないほど幸せなものだっただろう。
今の私が不幸だとは言わないけれど。
「清華とはいい夫婦になれたら、と思う」
「私も、です」
「清華……」
ゆっくりと近づいてくる零士さんの顔をじっと見ていた。
レンズの向こうで瞼が閉じられ、いよいよ……という瞬間。
しかも相手は夫とはいえ、まだ好きでもない相手。
上手くできるか不安で、気が気ではない。
部屋に戻り、バルコニーのデイベッドに零士さんと並んで座る。
「ふたりの結婚に」
「……結婚に」
シャンパンの注がれたグラスを小さく上げ、中身を一気に飲み干した。
「こうして夫婦になったんだし、上手くやっていこう」
「そう、ですね」
新たに注がれたシャンパンを見つめる。
こういう出会いだが、零士さんとは上手くやっていけそうな気がする。
「不満があるならなんでも言ってくれ。
できるだけ改善する」
「ありがとう、ございます」
きっと、零士さんを好きになっての結婚なら、これ以上ないほど幸せなものだっただろう。
今の私が不幸だとは言わないけれど。
「清華とはいい夫婦になれたら、と思う」
「私も、です」
「清華……」
ゆっくりと近づいてくる零士さんの顔をじっと見ていた。
レンズの向こうで瞼が閉じられ、いよいよ……という瞬間。