政略結婚のはずですが?~極甘御曹司のマイフェアレディ計画~
神鷹の妻として手作りドレスは……などと言われたら諦めるしかない。
「いいんじゃないか?」
「本当に?
いいんですか?」
まさかの許可が簡単に出て信じられない。
素人の……なんて言われると腹立たしいが、素人が趣味で作るようなドレスは、って渋い顔をされるんじゃないかと思っていた。
「ああ。
清華ならきっと、皆を驚かせられるドレスが作れるだろう。
清華の作るドレス、楽しみだ」
ちゅっと軽く、彼の唇が私の額に触れる。
「えっ、あっ、……はい。
頑張り、マス」
顔が熱い。
どきどきと速い心臓の鼓動が落ち着かない。
許可してくれて期待してくれるのも嬉しいけれど……それ以上に。
どうしてこの人はそんなに幸せそうに私の顔を見るのだろう?
ファッションウィークも終わり、最終日はのんびりと過ごす。
買い物でもしようと、街へ出た。
ホテルからシャンゼリゼ通りまですぐなので、徒歩で移動する。
――けれど。
「どうかしたんですか?」
五歩ほど進んだ零士さんが足を止めて振り返った。
「いや……」
言いたいことはなんとなくわかる。
「いいんじゃないか?」
「本当に?
いいんですか?」
まさかの許可が簡単に出て信じられない。
素人の……なんて言われると腹立たしいが、素人が趣味で作るようなドレスは、って渋い顔をされるんじゃないかと思っていた。
「ああ。
清華ならきっと、皆を驚かせられるドレスが作れるだろう。
清華の作るドレス、楽しみだ」
ちゅっと軽く、彼の唇が私の額に触れる。
「えっ、あっ、……はい。
頑張り、マス」
顔が熱い。
どきどきと速い心臓の鼓動が落ち着かない。
許可してくれて期待してくれるのも嬉しいけれど……それ以上に。
どうしてこの人はそんなに幸せそうに私の顔を見るのだろう?
ファッションウィークも終わり、最終日はのんびりと過ごす。
買い物でもしようと、街へ出た。
ホテルからシャンゼリゼ通りまですぐなので、徒歩で移動する。
――けれど。
「どうかしたんですか?」
五歩ほど進んだ零士さんが足を止めて振り返った。
「いや……」
言いたいことはなんとなくわかる。