政略結婚のはずですが?~極甘御曹司のマイフェアレディ計画~
ここでは日本よりもさらに若く見られるから、小さな子供扱いされても仕方ない。
でも、零士さんの小さな妹と見られるのは嫌だ。
仮にも……妻なのだ。
「待たせたな」
ケーキも堪能し終わり、零士さんまだかなーなんて待っていたら、彼が戻ってきた。
「用は終わったんですか」
「まあな」
零士さんに促されて立ち上がる。
支払いはすでに終えていたらしく、そのまま店を出た。
「行きたいところがあるんだが、いいか?
ちょっと歩くけど」
私を抱き抱え、零士さんが聞いてくる。
「私はいいですけど、零士さんは大丈夫ですか?
やっぱり、私も歩いた方が……」
「清華を抱えて歩くくらい、なんの問題もない。
それにしても清華は軽いなー。
しっかり食べてるのか?」
心配そうに彼が顔をのぞき込む。
「……食べてますよ」
少し熱い顔で、レンズの向こうから見つめる瞳から目を逸らした。
……零士さん、格好いいのズルい。
ちょっとしたことでどきどきしてしまう。
でも、零士さんの小さな妹と見られるのは嫌だ。
仮にも……妻なのだ。
「待たせたな」
ケーキも堪能し終わり、零士さんまだかなーなんて待っていたら、彼が戻ってきた。
「用は終わったんですか」
「まあな」
零士さんに促されて立ち上がる。
支払いはすでに終えていたらしく、そのまま店を出た。
「行きたいところがあるんだが、いいか?
ちょっと歩くけど」
私を抱き抱え、零士さんが聞いてくる。
「私はいいですけど、零士さんは大丈夫ですか?
やっぱり、私も歩いた方が……」
「清華を抱えて歩くくらい、なんの問題もない。
それにしても清華は軽いなー。
しっかり食べてるのか?」
心配そうに彼が顔をのぞき込む。
「……食べてますよ」
少し熱い顔で、レンズの向こうから見つめる瞳から目を逸らした。
……零士さん、格好いいのズルい。
ちょっとしたことでどきどきしてしまう。