政略結婚のはずですが?~極甘御曹司のマイフェアレディ計画~
立ち上がった零士さんが私を抱き締める。
まるでマーキングするかのように私を包み込み、その香りを移した。
「……頑張れるようにキスさせてくれるか」
そっと私の顔に触れ、零士さんが私を見下ろす。
私を見つめる、艶やかなブラックダイヤモンドのような瞳。
あの目には逆らえない。
「……はい」
小さな声で了承の言葉を呟く。
「ありがとう」
膝を折り、零士さんが顔を近づけてくる。
目を閉じると同時に唇が重なった。
「いってくる」
「いってらっしゃいませ」
目の合った零士さんは、嬉しそうに笑った。
それからすぐに、零士さんは迎えに来た秘書に連れられて出ていった。
零士さんの私設秘書ふたりがどちらも男性と知って安心したのは……まあ。
いや、今は男性だからって安心できないけれど。
零士さんがいなくなって、作業部屋にこもった。
パリで見た、オートクチュールコレクションの熱が冷めてしまう前にデザイン画を描きたい。
それにしても。
……零士さんはどうして、私の夢を知っているんだろう?
あれかな、父からでも聞いたのかな。
まるでマーキングするかのように私を包み込み、その香りを移した。
「……頑張れるようにキスさせてくれるか」
そっと私の顔に触れ、零士さんが私を見下ろす。
私を見つめる、艶やかなブラックダイヤモンドのような瞳。
あの目には逆らえない。
「……はい」
小さな声で了承の言葉を呟く。
「ありがとう」
膝を折り、零士さんが顔を近づけてくる。
目を閉じると同時に唇が重なった。
「いってくる」
「いってらっしゃいませ」
目の合った零士さんは、嬉しそうに笑った。
それからすぐに、零士さんは迎えに来た秘書に連れられて出ていった。
零士さんの私設秘書ふたりがどちらも男性と知って安心したのは……まあ。
いや、今は男性だからって安心できないけれど。
零士さんがいなくなって、作業部屋にこもった。
パリで見た、オートクチュールコレクションの熱が冷めてしまう前にデザイン画を描きたい。
それにしても。
……零士さんはどうして、私の夢を知っているんだろう?
あれかな、父からでも聞いたのかな。