政略結婚のはずですが?~極甘御曹司のマイフェアレディ計画~
にっこりと笑って答えたら、鞠子さんの笑顔が引き攣っている。
嫌みを言ったはずが堪えていないのだから、そうなるんだろう。
しかもダッツなんて気軽にいくつも買えるはずなのに、〝ご褒美〟とか、理解できないに違いない。
「れ、零士さんは清華さんの、そういうところがいいんでしょうね」
しかし気を取り直し、なんでもないようにさらに嫌みを言ってきた。
ちなみにこれを翻訳すると「零士さんはあんたみたいな変わった人間が物珍しいだけよ」だ。
「はい、零士さんは私を可愛がってくれます」
私の答えで、鞠子さんは鼻白んだ。
私としては事実を言っているだけで他意はない。
「そ、そう。
よかったわね……」
今日のお話はこれで終わりらしく、鞠子さんは他の人のところへ行った。
……はーっ、疲れるなー。
これは零士さんのためでもあるんだから、耐えよう。
今日も夕食をごちそうになって、帰る。
「あ、零士さんからだ」
ベッドでごろごろしながら携帯を確認したら、零士さんからメッセージが入っていた。
【仕事が早く片付いた。
明日帰る】
予定より一日早い。
帰ってくるのは嬉しいけれど、無理していないか心配。
嫌みを言ったはずが堪えていないのだから、そうなるんだろう。
しかもダッツなんて気軽にいくつも買えるはずなのに、〝ご褒美〟とか、理解できないに違いない。
「れ、零士さんは清華さんの、そういうところがいいんでしょうね」
しかし気を取り直し、なんでもないようにさらに嫌みを言ってきた。
ちなみにこれを翻訳すると「零士さんはあんたみたいな変わった人間が物珍しいだけよ」だ。
「はい、零士さんは私を可愛がってくれます」
私の答えで、鞠子さんは鼻白んだ。
私としては事実を言っているだけで他意はない。
「そ、そう。
よかったわね……」
今日のお話はこれで終わりらしく、鞠子さんは他の人のところへ行った。
……はーっ、疲れるなー。
これは零士さんのためでもあるんだから、耐えよう。
今日も夕食をごちそうになって、帰る。
「あ、零士さんからだ」
ベッドでごろごろしながら携帯を確認したら、零士さんからメッセージが入っていた。
【仕事が早く片付いた。
明日帰る】
予定より一日早い。
帰ってくるのは嬉しいけれど、無理していないか心配。