政略結婚のはずですが?~極甘御曹司のマイフェアレディ計画~
「ハジメテの男……?」
……とは、どういう意味なんだろう?
「清華のファーストキスはもちろん、清華の初体験も、その耳につける初めてのピアスも、俺がやりたい」
零士さんが視線を絡めてくる。
彼に捕らえられ、目は一ミリも逸らせない。
レンズの向こうから熱で潤んだ瞳が私を見ていた。
「……キス、は俺が初めてだったんだろう?」
その長い指が、私の唇をなぞる。
その声は酷く淫靡で、私の心を震わせた。
「……はい」
まるで催眠術にでもかかっているかのように、勝手に唇が肯定の二文字を紡ぐ。
「……よかった」
唇を離れた指の行き先を追う。
零士さんは私の唇に触れた指先を、見せつけるようにぺろりと舐めた。
それはキスをするよりもずっと官能的に見え、はぁっと知らず知らず吐息が落ちた。
「次は清華のここに、ピアスの穴をあけたい。
それで俺の買ったピアスで、清華の身体を飾りたい」
再び零士さんの指が私の耳朶に触れる。
「……はい。
お願い、します」
もう、そう言うしかなかった。
それくらい、零士さんが私の心を縛っている。
……とは、どういう意味なんだろう?
「清華のファーストキスはもちろん、清華の初体験も、その耳につける初めてのピアスも、俺がやりたい」
零士さんが視線を絡めてくる。
彼に捕らえられ、目は一ミリも逸らせない。
レンズの向こうから熱で潤んだ瞳が私を見ていた。
「……キス、は俺が初めてだったんだろう?」
その長い指が、私の唇をなぞる。
その声は酷く淫靡で、私の心を震わせた。
「……はい」
まるで催眠術にでもかかっているかのように、勝手に唇が肯定の二文字を紡ぐ。
「……よかった」
唇を離れた指の行き先を追う。
零士さんは私の唇に触れた指先を、見せつけるようにぺろりと舐めた。
それはキスをするよりもずっと官能的に見え、はぁっと知らず知らず吐息が落ちた。
「次は清華のここに、ピアスの穴をあけたい。
それで俺の買ったピアスで、清華の身体を飾りたい」
再び零士さんの指が私の耳朶に触れる。
「……はい。
お願い、します」
もう、そう言うしかなかった。
それくらい、零士さんが私の心を縛っている。