政略結婚のはずですが?~極甘御曹司のマイフェアレディ計画~
「あそこに似てるだろ?」
零士さんの言葉にうんうんと頷く。
密かに、あの教会のようなこぢんまりとしたところで式を挙げるのもいいなと思っていた。
でもきっと、無理なんだろうなと諦めていたから、ここで挙げられるのなら嬉しい。
「ここ、いいんだけど、披露宴会場の食堂が狭いんだよな……」
はぁーっと零士さんがため息をつく。
このあいだお義母さまが、披露宴会場に招待客が入りきるかしら……?なんて心配していたので、ここの百人も入れない食堂では無理なのはわかっている。
それでも残念だな。
ここなら私の、理想の結婚式が挙げられそうなのに。
「けど、式と披露宴は別だからな。
式は身内だけの少人数でここで挙げて、披露宴は改めて神鷹馴染みのホテルで開くのもありだと思う」
「ほんとですか!?」
ずいっと一歩、零士さんへ身体を近づける。
「お、おう」
零士さんはなぜか、動揺しているようだ。
「ありがとうございます、零士さん!」
「えっ、あっ、……うん」
お礼を言った途端、彼の声が戸惑いへと変わる。
「そのー、清華?」
「はい?」
零士さんの言葉にうんうんと頷く。
密かに、あの教会のようなこぢんまりとしたところで式を挙げるのもいいなと思っていた。
でもきっと、無理なんだろうなと諦めていたから、ここで挙げられるのなら嬉しい。
「ここ、いいんだけど、披露宴会場の食堂が狭いんだよな……」
はぁーっと零士さんがため息をつく。
このあいだお義母さまが、披露宴会場に招待客が入りきるかしら……?なんて心配していたので、ここの百人も入れない食堂では無理なのはわかっている。
それでも残念だな。
ここなら私の、理想の結婚式が挙げられそうなのに。
「けど、式と披露宴は別だからな。
式は身内だけの少人数でここで挙げて、披露宴は改めて神鷹馴染みのホテルで開くのもありだと思う」
「ほんとですか!?」
ずいっと一歩、零士さんへ身体を近づける。
「お、おう」
零士さんはなぜか、動揺しているようだ。
「ありがとうございます、零士さん!」
「えっ、あっ、……うん」
お礼を言った途端、彼の声が戸惑いへと変わる。
「そのー、清華?」
「はい?」