俺は○○るのを諦めた(BL)







「、、、、、は?アイツら、、は?」





夏の真昼間、カンカン照りの日差しの街中に呆けた1人の美少女?がいたーーーーー











暑さが本格的になってきて汗が滲む夏休み前、閑静な住宅が並ぶ住宅街でお上品と言う言葉とは程遠い良く言えば個性豊か悪く言えば柄が悪そうな4人の男子高校生がじゃれ合いながら歩いている




陽「次負けたやつ女装で街一周なっ!」
優「お前、、、それは流石に勘弁」
綾「あれれ〜優ちゃんは負けるのが怖いのかな〜」
優「は!?誰が怖いなんて言った!?やってやろうじゃん、絶対俺が勝つしっ!」
「・・・・・・・・」


柄が悪そうと言っても柄の悪さは感じられない、なぜならそんなこと気にならないほどにこの4人の顔は整ってるのだ


顔が整った子たちばかりでその中でも一際目立つ男の子が1人、、、


優「あ゛ぁぁーーーーーーっ!!!」


今しがた威勢を張っていた男の子は静かな住宅街に響き渡る程の大声で叫んだ
一世一代の大勝負「ジャンケン」に負けたのだ





優「絶対嫌だ!!女装なんか絶対しない!!」
陽「だめだぞ、ルールはルールだからな!」

やたらテンションが高く黄色い髪をワックスでツンツンに立たせ隣の俺の首に腕をがっしり絡ませて被さるように歩いているのが陽太(ようた)名前の通り太陽のように明るい男だ

優「あ〜や〜と〜」
綾「そんな可愛い顔したってダメなものはダメだよ〜、あ〜楽しみだな〜優ちゃんの女装!」

俺の隣でくせっ毛の茶色い髪を前髪だけピンで止めてアーモンド型の目をニヤニヤさせながら俺のほっぺたをつんつんしてるのが綾人(あやと)見た目にそぐわぬ生粋のドSだ

優「う゛ぅ〜〜〜〜泣」
弘「・・・・・・・」ナデナデ

俺達のすぐ後で表情を変えず無言を貫いて闇のように真っ黒な髪ストレートの髪をなびかせながら俺の頭を撫でててるのが弘樹(ひろき)昔から何を考えてるのか分からないクールな男

優「弘樹、、、俺の味方はお前だけだよ、、」

そして一世一代の大勝負(ジャンケン)に負けて打ちひしがれてるのが優姫こと俺!この名前と女みたいな見た目のせいでよく女に間違われるけど正真正銘れっきとした男だ!だから女装なんて死んでもいやだーーー!!!

そんな打ちひしがれてる俺をよそに陽太と綾人は楽しそうに悪魔の計画を進めている

陽「やっぱりメイドか?それともセーラー服とかどうだ?」
綾「あぁ〜いいね〜メイドもセーラーも優姫にはどっちも似合うだろうね〜」

弘樹だけは何を考えてるのか分からないが無表情で俺の頭をてくれている。これは多分、、、慰めてくれてるんだろう。そう思いたい、、、

綾「優〜?服なんだけど〜、、、、、、、、、」





綾人が何かを言っていたが放心状態で優姫には何ひとつ聞こえてはいなかった。これが後に最悪の日々の始まりになるとはその時は夢にもおもってなかっただろう、、、、、、
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