片割れピアス/片割れハニー
7/じゃあ、まぁ…そういうことで、ね。
ドアを開ける音に続いて、たんたん。と、独特のゆったりした靴音が頭上から降ってきた。
今日は俺が見上げる番だ。
「…あ。」
気がついて、階段の中程で足を止めたのは、びっくりした表情の秋野だ。
そのまま、固まっている。
「仕事は、順調だったか?」
探るように当たり障りのない話しか出来ない自分に苦笑いした。
「あ…、はい。えっと…」
そこで言葉を切って、当惑顔で俺を見下ろした。
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