DOLL~肌に色映る頃
あれから1週間が経っている。お互いに連絡はしていなかった。

学校にいた頃のアキラは明るくて、かっこよくて人気者だった。

そんなカレに「つきあってほしい」って言われた時は有頂天になって

なんだかとっても幸せになれる気がした。

周りの女子の、ちょっとしたイジワルすら勲章みたいに思えた。

なのに、急に「おもしろくない」ただそれだけの理由でアキラは学校を辞めた。

それからのカレは、どんどん無気力で汚れた感じになって

アタシの好きだったアキラはもういないよう気がした。

その時、携帯が鳴った。
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