DOLL~肌に色映る頃
「もしもし流花?俺。今さ、二ノ宮といるんだけどさ…」

二ノ宮…アキラの中学からのツレで、どうしようもないヤツだった。

アキラが学校を辞めたのも、ヤツの影響が大きかった。

「もう、つきあわない方がいいよ。」

何度もそう言ったけど、結局アキラは引きずられた。

「もしもーし!流花ちゃん?」二ノ宮の声なんだろう。

「おまえさぁ~、いい身体してんだって?一発ヤラセろっ!」

後ろで笑い声が聞こえる。アキラ?信じられない!なんで笑ってるの?

「おまえ、コイツから逃げたんだって?」

何?あの日?吐き気がする…

「お高くとまってんじゃねーぞ!」
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