DOLL~肌に色映る頃
プレリュード

Virginity

「流花ってさ、彼氏いるんだっけ?」

隣りのクラスのタカオがサンドウィッチを頬張りながら聞いた。

「何?急に?」アタシとタカオは入学以来の友だちだ。

タカオは入学式から目立っていた。ベビーフェイスに金髪。モデル風のルックス。

そんなタカオが何故かアタシに話しかけて来てアタシ達は友だちになった。

「そういえば俺、流花の事、なんにも知らねえって思ってさ(笑)」

「ふふふ。確かに。タカオは何でもアタシに話してくれるのにね」

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