DOLL~肌に色映る頃
「ここで何してるの!?」

アタシは思わず叫んだ。この前の事、まだ気持ちの整理ができていない…

「ごめん…でも俺謝りたくて…美紀に家聞いて…」

「俺、あんたの事、傷付けるつもりなかった。ごめんな!ずっと気になってて…言い過ぎたって…」

そう言うとリョウは、うつむいてしまった。

アタシは、リョウも傷ついてる事を知って、もういいや…そう思った。

「あんたじゃないし。流花って名前、あるんだけど?」

リョウは、顔を上げてアタシを見た。

「ごめんな。流花」

アタシは、少し、胸がキュンとした。
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