執事的な同居人
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学校のお昼休み
(あれ?)
LINEの "知り合いかも?" にとある人が追加されていた。
トプ画は何もないものの
「え、」
これって、
「えっ!?」
颯太さんっ!?
名前がそう書いてあるんだもん!!
不意にその名前を見たからか、思わず驚きの声が漏れた。
一緒にご飯を食べていた子達に呆然とした顔で見られている気がするけど、私は携帯の画面から逸らせないまま。
(なんで、どうして、誰から聞いたの…!?)
考えるよりも先に動いたのは手で、速攻追加ボタンを押した。私の友達欄に颯太さんの文字が加わる。
なんだろう、
に、ニヤける……。
「なに?急に大声出したかと思えばニヤニヤしちゃって~」
「な、なんでもない!!なんでもないよ!」
「なんでもない顔してないじゃんね~?」
その言葉に周りの友達も うんうん と頷く。
だって、どう説明したらいいか…
同居人から友達追加してもらえた、って?
そんなことかよって言われそうだ。
そう思われることかもしれないけど、私にとっては本当に嬉しいことなんだ。
ずっと連絡先を聞こうと思っていたんだもん。