執事的な同居人
家事
起きると、ベッドの中にいた。
「あ、れ?」
ソファーにいたはずなのに……
確か颯太さんに肩を貸して。
なのに今じゃベッドの中。
近くに颯太さんはいない。
(運んでくれた…?)
きっと私も寝てしまっていたんだ。
颯太さんは途中で目を覚まして、私をここまで運んだのだろう。
どうやって?
(お姫様抱っこ………?)
想像すると、身体に熱が帯びた。
私重たくなかったかな…
ダイエットしておくべきだったと今になってそう思う。
ムクリ、と身体を起こして時計を見た。
8:46
休日にしては早起きだ。
颯太さんはまだ起きてない?
リビングに向かうとそこに誰もいないから、きっと寝ているんだと思った。
昨日相当酔っていたもんね。
酔いや疲労でぐっすり眠ってしまっているのだろう。
「………、よしっ!!」
今日は私が家事をする!!
昨日そう決めていたもんね!
(颯太さん起きてこないしちょうどいいや!)
起きてくる前に朝ごはんの準備が出来ている状態にしておこう!!