執事的な同居人




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起きたらいつものように朝食を作っている颯太さんがいると思ってた。









9:25





テレビの音も


料理をする音も


「ご飯出来ましたよ」って私を呼びにくることも








(なんで…いないの)




颯太さんがいないのだから、何の音もない静かな朝だった。




それは颯太さんと同居を始める前のように。




朝、颯太さんがいない日なんて今までになかった。





仕事にしては働きすぎじゃない?



行ってしまってから12時間は疾うに超えてる気がするし…





(そういえば、二日酔いだったっけ、)







どこかで倒れているんじゃ…?



いろんなことが脳裏をよぎって、不安になった。






(……連絡、してみよう。)





急ぐようにして颯太さんに電話を掛けた。



だけど、出る気配はゼロ。


コールが鳴り続けるだけ。





事故?


それとも倒れて……










「……………ん?」






玄関の方から、着信音のような音が聞こえる。




この部屋がとても静かだから、外の音が微かに聞こえるんだ。


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