執事的な同居人




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ホストクラブだと思ったものの



颯太さんが働いている場所なんて知る由もない。





だけど、ここから3駅離れた場所にホスト街がある。





そこに行けばあの女の人に会えるんじゃないかと思った。……運が良ければ。



いつも見ている朝の占いを、今日に限って見忘れてしまった。





(だけど、今は、気にしている場合じゃない)





カバン返して貰わなきゃ。



それから、あの人に颯太さんの居場所も教えてもらおう。





……きっと知っているはずだから。












午前中ということもあって、ホスト街はとても静かだった。




どうやら朝から開いている場所はないみたいで






(そうだよね…颯太さんも夜に行っちゃうもん)






人がいないその道をトボトボと歩く。



見渡せば至る所にホストクラブがあって、中で働いている人だろうか?写真も沢山貼り出されていた。






(みんなチャラチャラしてる…)






金髪にロン毛、ツンツン頭などなど


いろんな人がいるんだな、と。その写真を見てそう思った。






(ここに颯太さんがいたら1番人気になってそう)





男に興味がなかった私でさえもカッコいいと思ってしまうような顔の持ち主だから。



この人達よりも髪の毛サラサラだし、清潔感もあるし。なんせあの笑顔がもう………なんて。






ずっと颯太さんの事ばかりを考えてる。

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