執事的な同居人
「……………………」
そしてそのドアも何の躊躇いも無く開けた颯太さんに驚きつつも、私も中を覗き込んだ。
「えっ、なんで」
目を丸くさせて彼を見つめる麗華さんの姿とカズさんがいる。
「麗華さん。さっきぶりですね」
「……どうやってここに?」
「" 妹 "が来てくれたんですよ。」
そう言って、颯太さんは私の肩に手を置いた。
(妹………)
ここに来るまでの間、私と颯太さんは少し話をした。
家に麗華さんが来たということは颯太さんも知っていて、私の事を妹だと勘違いしていることも。
その事から、話を合わせようと。
私は颯太さんの妹だという設定のままいこうと決めたのだ。
カズさんと涼さんにもそう言って騙しちゃったしね…