執事的な同居人
伏し目がちに私を見る。
今のこの状況に胸が高鳴ってしまうのも仕方がない事。
触れられているところがすごく熱い…
「俺はあなたに触れたくてたまらないんです。
……キスをした時もそう。
触れたくてたまらなかった。」
甘い口調に
初めて聞いた颯太さんの気持ち
高鳴る鼓動はおさまる気がしなくて
「……好き。颯太さんの事が、」
好きです。
そう言う前に
私の口は塞がれてしまって
「……俺も。紀恵さんの事が好きです」
柔らかい笑みが瞳いっぱいに映り込む。
三度目のキスは
どのキスよりも甘くて
幸せいっぱいになった。