執事的な同居人





「………ねぇ、颯太さん」




イスに座れば、




颯太さんは私の前に朝食と牛乳を用意した。




「なんですか?」




シュルッとエプロンを取ると、




それを綺麗にたたんでから私の前のイスに腰を下ろす。




「昨日の………」



「ああ。すみません。
実はまだ寝るところがなくて、あそこで寝てたんですよ」



「え?あ、そうだったんだ」




その後、平然とコーヒーを飲む颯太さん。




コーヒーの大人な香りが鼻をくすぐった。




……寝るところがなかった?




いやまて。




それにしても、なんであんなところで寝てんの。




普通はソファーの上とかじゃない?




廊下付近で寝ようとする人、初めて見たんだけど。




「ふーん……」




私も牛乳を少し飲む。




……ていうか!




私が聞きたいのはそれじゃなくて!!


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