執事的な同居人





バンッ!と牛乳の入ったコップを机の上にうるさい音をたてて置き、




聞く準備にはいったものの




「あ。すみません。そろそろ行きますね」



「え?あ、ちょっと!」




手首につけてある腕時計を見て




コーヒーをまた少し飲むと、近くに置いてあったカバンを片手に立ち上がる。




「鍵、ちゃんと閉めて下さいよ。」



「な!分かってるつーーーの!!」




また子供扱い!!




そろそろウザくなってきたそれに、朝から舌打ちをする私だけど




「では」




そんな事は全く気にせず




キリッとした表情で「いってきます」と小さく手を振り出て行った。




……マジで同居取り消したい。

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