執事的な同居人
その後はご飯を食べてお風呂にも入って
あっという間にベッドの中へ。
1日が終わるのはあっという間だ。
(明日は何しようかなー…)
修学旅行が休日を挟んだため、その振替として明日と明後日はお休みになっている。
特にすることもないけど、家でゴロゴロしていればきっと颯太さんのことばかりを考えてる気がする。
(颯太さん、もう寝てるのかな)
さっきは止められてしまったこと。
いつもなら颯太さんからいっぱいキスをしてくれるのに、今日は止められてしまった。
「………………………」
ムクっと起き上がって、
静かに颯太さんの部屋へ。
キスがしたいとかそういう訳じゃなくて
ただ私は修学旅行でずっと友達と寝ていたから
急に1人で寝るのが寂しくなって、それでー……
いろいろと言い訳を考えるけれど
結局は颯太さんと一緒に寝たいから。
今日は、なんだか、甘えたい気分なんだ。
コンコンッとノックをしたが
応答は無し。
颯太さんはいつも通りに明日から仕事が始まるわけで、きっと寝ている。
そう分かってはいるけど、
「お邪魔しまー…す」
ゆっくりと中に忍び込んだ。
暗い部屋。
だけど薄らと見える視界。
ベッドには颯太さんの姿が。
いつものようにスーツ姿ではなく
ラフなTシャツを着ていることに気がついて
たったそれだけで
そのギャップにキュンッと胸がなった。
今目を覚まされるとビックリされるかも。
だって薄暗い中、颯太さんの顔をジッと見つめているのだから。