執事的な同居人
「もう帰ってくんな!」
バタンと閉まったドアに向かって、再度舌打ち。
その後
颯太さんが家を出てから少し経って、私も家を出た。
学校は普段通りに眠気との戦いで、
まあほぼ負ける事が多い。
「雨…」
帰る時刻になれば、まさかの大雨で。
「最悪っ!!!!」
折り畳みの傘も持ってきてない私は、カバンを頭の上に持ってダッシュで家に帰る始末。
「あーもうビショビショ…」
天気予報しっかりしてよ…
今日は晴天だって言ってたのにさ、まさかの大雨なんですけど。
「颯太さん…は、まだか」
タオルで濡れた髪の毛を拭き、颯太さんがまだ帰って来て無い事を確認する。
現在18時46分。
そろそろ帰って来てもいい時間帯だと思う。