執事的な同居人





「…まあいっか」




気にしない気にしない。




別に関係ないし、私。




そう考え直してから雨でビショビショの服を脱いで、着替える。




颯太さんがいっぱい買ってくれていたから買い物はせずにすみ、




夕食は家にある物で作れそうだ。








「…遅い。」




テーブルの上で頬杖をつき、目の前にある夕食を見つめながらそう呟いた。




もう夕食出来てるのに。




チラッと横目で時計を見れば




20:40




あれから約2時間は経っている。




とっくの前に出来ていた夕食は、すでに冷めていて




しょうがなくラップをしてから冷蔵庫にしまう。




一応私はもう食べた。
残りは颯太さんに…と思って。




「残業かなぁ…」




ゴロンとテーブルの上に顔を寝かせる。




テレビではお笑い番組がしているものの、今は笑える気分ではなかった。


< 28 / 422 >

この作品をシェア

pagetop