執事的な同居人
「…まあいっか」
気にしない気にしない。
別に関係ないし、私。
そう考え直してから雨でビショビショの服を脱いで、着替える。
颯太さんがいっぱい買ってくれていたから買い物はせずにすみ、
夕食は家にある物で作れそうだ。
「…遅い。」
テーブルの上で頬杖をつき、目の前にある夕食を見つめながらそう呟いた。
もう夕食出来てるのに。
チラッと横目で時計を見れば
20:40
あれから約2時間は経っている。
とっくの前に出来ていた夕食は、すでに冷めていて
しょうがなくラップをしてから冷蔵庫にしまう。
一応私はもう食べた。
残りは颯太さんに…と思って。
「残業かなぁ…」
ゴロンとテーブルの上に顔を寝かせる。
テレビではお笑い番組がしているものの、今は笑える気分ではなかった。