執事的な同居人





「つまんないの」




ピッとテレビの電源をきる。




シーンと静かになった部屋。




前まではこれが普通だったけど、颯太さんが現れてから今はこれがさみしく思う。




もう早いことに同居も慣れてきているらしい。




やっぱり1人より誰かといた方が楽しいな…




なんて思っちゃったり。




「いやいやいやいや」




……なーんてね。




ただの思い込みに決まってる。




「もうお風呂入ろーと」




ガタッと立ち上がり、お風呂場に向かって歩き出す。




帰ってくる気配ないし、今日はもう帰って来ないのかも。




メールしてみる?なんて考えたものの、メアド知らないし。




あ、LINEあるじゃん。って思ってもID知らない。




「まあ、ほっとけってことだね。きっと」




そう勝手に確信し、お風呂場に向かった。




…その後といい




お風呂を上がると私はすぐに眠りについた。

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