執事的な同居人





吐いてからどっとしんどさが増して
ぐったりと壁にもたれかかる。




はぁはぁと息が荒れて
もう今日で死ぬんじゃないかってぐらいの身体のダルさ。




どんどん意識が遠くなってきたのか
やけに瞼が重い。
いや眠たいだけかな?





「(もうここで寝よっかな…)」





ぐったりとする私。
家には私だけしかいない。




今日はやけに静かだった。

















ーーー途中で変な夢を見た。




メリーゴーランドに乗ってるんだけど
いきなり放り落とされて、腰を強く打った夢を見た。




そんな夢のせいで私はゆっくりと目が覚めて
トイレで寝ていたはずなのに今はベッドの中にいる。




びっくりして飛び起きたものの
ふらっと目眩がして再び倒れる。





「目、覚めましたか?」


「は?え、なんで」





今日は遅くなるんじゃ




呆然とする私を見守るかのように
ずっとそばにいてくれたのか、近くでイスに座っている颯太さん。




その姿を見て
どこかホッと安心する自分がいる。





「あ、おかえり…なさい」


「ただいま」





軽く微笑みを見せる颯太さんだが
何処か表情が曇ってる。


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