執事的な同居人
「そろそろ部屋戻りましょう」
冷えピタの変わりに
ビニールに氷と水を入れた物が出来たらしくて
それをタオルで包むと
「行きましょう」
私の手をつかんで部屋まで連れて行く。
「もう熱ないよ」
「身体がそうみせかけてるんですよ。まだちゃんと治ってない。明日まではちゃんと寝て下さい」
そう言いながら、私を布団に入れると毛布をかけた。
そんな私の頭に例のタオルで巻いた物を置く。
ヒヤリとして少し気持ちがいい。
「眠れそうですか?」
「…うん」
「眠れないなら歌いましょうか?子守歌」
「おやすみなさい」
その言葉を完全に聞かなかった事にして、私は寝返りをうった。
そんな私に颯太さんはふふっと笑う。