執事的な同居人
「あれ?どうしました?」
たぶん真っ赤であろう私の顔に、颯太さんは額に手を触れる。
「真っ赤ですけど、熱ぶり返しました?」
「……っ、うっさい!!どいて!寝る!」
「おっと」
ソファーから立ち上がり
心配そうに私を見る彼の横を通り過ぎてリビングを出た。
心臓の動く速さが速い。
「(颯太さんになんでこんなドキドキしなくちゃならないの)」
キスされたかと思うと
颯太さんを変に意識してしまう。
「(もうヤダこんなの、ヤダヤダヤダ)」
部屋に戻ると、急いで布団の中に戻る。
毛布で身体を包み込んで潜り込んだ。
「(颯太さんの言っていた通り、ぶり返したかも…)」
身体が熱いのは熱のせいか
それとも颯太さんのせいなのか
体温は徐々に上がっている気がした。