センセイ



パシッと軽く

夏那の頭を叩いて笑った


「ごめんってば、城内センセイ。」

「それでよし。」


髪は短くて黒い

程好く肌は焼けていて

二重で犬みたいに丸い

優しい目をしてた


「ん?」

「あ、いえ…」


じっと、吸い込まれるように

城内を見ていたら

城内がわたしの視線に気付いた



目が合って

ドキッとする



「どうした?」

「いや!なんでもないです!」


慌てて返事をしたら


「そっか。」


ってまた優しく笑って


「気をつけて帰れよ。」


そう言って城内は

去っていった



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