センセイ



ドアを開けて入ってきたのは

城内だった


「おっと、ごめんな。」


その時

ドアの近くに立っていた

わたしの肩をぽんっと叩いて

みんなの前に歩いていった



「俺が文化祭担当の城内。よろしくな――…」



肩に残る

城内の体温


たった一瞬だったけど

しっかりわたしの肩には

刻まれたんだよ



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