今日も隣の席でぎゅっとして。 ❄
「うん、最後まで走りきったよ」
わたしは笑顔を浮かべながら答えつつも、内心ではもやもやしていた。
あ…お母さんに頭優しくぽんされて…。
「そう、頑張ったわね」
お母さんは、ほっとした笑みを零した。
「暖かいココア入れるから早く中に入りなさい」
お母さん、嬉しそう…。
視界が薄暗くなっていき、闇が広がっていく。
ほんとうは“休んでた”なんて言えない。
優しくて心配性なお母さんには。
それに正直、出迎えされるの嬉しくない。
“自分だけ違う”って言われてるみたいで、すごく苦しいから。