今日も隣の席でぎゅっとして。 ❄

「なんかその猫、俺みたいだな」
「近くなったと思ったら遠ざかる」

「あ…」

「それで他に言いたいことは?」

「彼女じゃないのに」
「どうしてさっき、わたしを彼女って言ったんですか?」

 ふわっ……。
 相可(おおか)くんは黒のパーカーのフードをわたしに被せる。
 今度は羽の花火が上がった。
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