今日も隣の席でぎゅっとして。 ❄
…そっか。
相可くんと姫乃ちゃんが両想いだから林崎くん突き放すことを…。
相可くんの隣の席になれて、
姫乃ちゃんや林崎くんとお友達になれて幸せで忘れてた。
相可くんの隣の席は、わたしだけじゃないってこと。
“ 姫乃ちゃんも隣の席”だってことを。
わたしは、ふっ、と笑う。
相可くんの隣の席になれただけで、もう充分だ。
わたしは保健室に背を向けて壁に手をつきながらゆっくりと歩き出す。
わたしの両目から光が消え、闇が広がっていく――――。
わたしは、みんなと一緒にいるべきじゃない。